技術者の性

ガラパゴスガラパゴスって言われてるけど、

その原因は別に日本人特有の問題ではないってお話です。

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技術者は「勉強したてほやほやの最新の技術を使ってみたくなる」ものです。

一生懸命勉強して、すごい便利な機能なんだから、きっと消費者も受け入れてくれるだろうという考えになりがちです。

 

たとえば日本の技術はガラパゴスと言われます。

消費者が必要としている機能以上に付加機能をつけたがります。

だって勉強したての技術は使ってみたくなるでしょ？

 

今あなたのケータイに付いている使ってない機能はすべて技術者の自己満足によってつけられた機能です。

 

これって日本人だけに限ったな話なのでしょうか？

 

答えはNOです。

 

日本人以外の技術者だって、勉強したばかりの技術は使ってみたくなるものです。

 

 

例えば昔のofficeに居たイルカは最たるものでしょう。

邪魔ですし、誰も使わなかったですよね？

でもこれは当時の人工知能の最新の技術を使っています。

PCがより一般的になってきたので親しみやすいキャラクターの研究が行われていました。

まさにイルカは最新の技術の結晶です。

でもこんなものは誰も必要としていませんでした。

技術者にとっては「こんなすばらしい技術は使ってみたい！」と

消費者の目線が欠落しがちです。

我々技術者は「捨てる勇気」を持つべきではないでしょうか？

「捨てる勇気」とは勉強した知識に対して見切りを付ける事です。

「勉強をしてみたけど、これは使わないな」

「勉強したけど、こんな技術使わない！」

おおいに結構。勉強した技術を使わずに捨てる事も大切です。

大切なのは自己満足ではなく、作ったものを快適に使ってもらえるかどうかです。

時には昔の使い古された技術が役に立つこともあるでしょう。

新しい技術によって選択肢を狭める事はあってはならないです。

ガラパゴスってのは別に日本人特有の問題ではありません。

技術者側に問題があるのです。