フェルミ推定を楽しもう
なにかとてつもなく規模の大きなものの数を推定したり見積もったりするときに使われる手法があります。
フェルミ推定(英語だとFermi question)と呼ばれていていくつかの手がかりを元に数を推定する手法です。
例えば
「日本に自動販売機は全部で何台あるか?」
という質問があったとします。
この場合例えば
・家から会社までに自動販売機は5台ある。
・家と会社の距離は2km
・日本の道路の総延長は1268743km
よって日本に自動販売機は(1268743/2)*5=3171857台
と推定される。
こんな感じで推定を行います。
答えはあまり重要じゃありません。
誰も自動販売機の数なんて知りたくありませんから(笑)
答えを出す為に使った根拠の方が大切です。
推定の仕方を変えると導き出す答えは大きくかわります。
例えば
・500人程度が働くビルに5台自動販売機が設置されている。
・日本の労働人口は6000万人
よって60万台程が設置されていると推定される。
推定に使う数字が違うとここまで結果が変わってきます。
面接などでフェルミ推定が出題される場合は、答えよりも根拠になる数字が重視されるそうです。
※ちなみに日本には300万台程の自動販売機が設置されているそうです。
フェルミ推定は単なるお遊びではなく、
例えばプログラマの世界だと、例えばインテルなどがコーディング量を見積もる手法として使っています。
それではフェルミ推定の問題を何題かだします。
見積もり力の向上の練習として挑戦してみてください。
Q1、アメリカにはいくつガソリンスタンドがあるか(General Motors)
Q2、カリフォルニアにはゴミ収集人は何人いるか(Apple)
Q3、ニューヨークにタクシーは何台あると推定されるか(KPMG)
Q4、ゴルフボールはいくつスタジアムに詰める事ができるか(JP Morgan Chase)
Q5、ゲータレードのボトルを作る為のコストはおいくら万円か(jonson and jonson)
(ゲータレード:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0085RQ388/nonbiriya21-22/ref=nosim/)
Q6、世界中で1年間に製造される掃除機の数はどれくらいか(google)
Q7、世界中で一年間に製造されるシャンプーのボトルの数はどれくらいか
Q8、トイレットペーパーを包む為のカバーのコストは何円ぐらいか
Q9、2の64乗ってどれくらいの数?
(Ruby使ったら一瞬で計算できますが、手で概算してみてください)
Q10、ゴルフボールはスクールバスに何個詰める事ができるか。
じゃあがんばってくださいねー。