気がつかないうちにクラウドサービスが浸透している。
最近、情報系の分野で「クラウドサービス」が普及しています。
クラウドサービスって言うのは言っちゃえば
・データはどこからでも取り出せます。どこにあるか意識しなくていいです。
・ネットワークを使ってデータにアクセスします。
・たくさんデータを蓄積して、蓄積したデータを分析します。
例えばPCに音楽を取り込んでIPhoneで聴く場合、
同期をしないと音楽聴けないですよね?
で、良く同期を忘れて聴きたい曲が聴けないって事があって不便です。
データの管理を各PCでやっているとそう言う問題があります。
しかしクラウドの場合は一括で管理しているので、データの同期とか考える必要はありません。
あなたのPCが壊れてしまっても、クラウドで管理しているデータが失われる事はありません。
そんな便利なクラウドサービスですが、じわじわと身の回りに増えてきています。
俺が利用しているクラウドサービスは
・Dropbox (ファイル共有サービス)
・skiline(スキーの滑走コースを記録し後で楽しめる)
気がついた事として
・日本の大手企業のクラウドサービスを利用してない。
・てか利用してるサービス事態、聞いた事の無い企業ばっかり。
ちゃんと調べた訳じゃないんではっきりと言う事はできないのですが、
日本は完全にクラウドサービス参入に乗り遅れているのではないでしょうか?
うちの会社なんて未だに「これからはクラウドだ!」って言っていますが
参入にはまだまだ時間がかかるような感じです。
また優れたサービスには最新の研究が反映されています。
iKnowは「忘却曲線」とか「覚えやすい出題順」(←ビルから卵を落とす問題に類似)
wifiBodyScaleは「グラフのフィッティング」
などなど、学生のときにそう言う話聞いた事あるなぁっていうアルゴリズムが
存分に使われています。
日本の企業だとこういうサービスはまだまだ生まれなさそうです。
会社から紹介された某英語学習サイトはそこら辺に売ってる英語学習本を単にweb上に載せた感じだし、
パナやオムロンがやってる体重管理サービスはごちゃっとしていて、
グラフ化するときは単に点と点を結ぶだけ。
使いたいとは正直思えないです。
多分背景には、
・日本人は理系的な技術や動向に対するアンテナを張っていない。
・責任を分散するプロセスの過程で、船頭が多くなってしまっている。
と言う事があると思います。
「日経は良いよ!日経を読め」って話は結構聞きますが、
その日経には技術的な話は一切書いてないです。
最近俺は「日経を読め」って言ってくる人の話は聞き流すようにしています。
日経はどちらかというと文系寄りで「〇〇社が新しい画像処理技術を発表した」
って言う程度です。
日本人総文系化って感じです。
もっと理系的なニュースを取り扱うべきだと思います。
「〇〇社がsurf特徴を改良した画像処理技術を〇〇製品に実装し発売した。」
って感じで、下にはsurf特徴を解説した記事を掲載して、もっと技術を知る機会を作るべきではないでしょうか?
あと日本の会社は新しいものを作ったり、アイディアを出したとしても、
上司が査閲し修正、その上司が査閲し修正、その上司が・・・・
一体どこに責任があるか分からないです。
そして誰が出したアイディアか分からなくなっています。
その結果、ゴチャっとしたサービスが生まれている気がします。
パナの体重管理サービスなんて、余計な機能がいっぱいですごい!って思えるサービスは見つからないです。
きっと最初にアイディアを出した人は、体重を自動管理するってアイディアと、それをどう実現するかを考えてたと思うのですが、
アイディアが上に上に行く度に、血圧管理とか、前回値表示とか余計な機能がどんどん付け加えられて
結局船頭を多くして山に登っちゃった感じなんでしょうね。
クラウドサービスも、良いアイディアを持ってる人はいっぱい要ると思うのですが、
それを実装する方法を知らなかったり(勉強不足)
説明しても理解してもらえなかったり(上司の勉強不足)
上に承認を得る過程で船頭を多くしたり(蛇足)
これらを改善しないといいサービスは生まれないんだと思います。
これからも良いクラウドサービスは日本では生まれないし、
グローバル化が進んでて、海外の製品やサービスを受けやすくなっているから
気がつかないうちに海外のサービスを利用するようになり、
日本のシェアは食われていくんだと予想しています。
なんとかしないとなぁーこの状況。
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