日本はもう時代遅れ。てか手遅れ。
- 作者: ビジャイ・ゴビンダラジャン,クリス・トリンブル,小林喜一郎(解説),渡部典子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
リバースイノベーションって言葉を聞いて気になったので↑を読んでみました。
本の内容を要約すると
・今までのイノベーションは日本などの先進国で起こっていた
(プリウスとか、iPhoneとか、薄型テレビとかそういう今までに無い商品の誕生)
・でもこれからのイノベーションは途上国で起こるよん
・途上国で売れる製品は、先進国で売れる商品の劣化版じゃなくて、その地域にあった商品
・劣化版の商品や先進国で売れてる商品をそのまま売ると失敗するよ。
・だから現地の事を良く知って商品作ろうね。
・途上国向けに作られた製品が先進国に逆流して入ってくるよ! ←重要
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ベトナムに行ったときに感じたのは、ベトナムでは車は絶対に普及しないと感じました。
ベトナムは元々バイク社会で、バイクがアリのように大群で走り回っています。
そのため街中では駐車場がほとんどありません。
車はすべて路駐です。
車が普及している前提で駐車場などを合わせて整備している日本とは違い、
そもそも車が普及することを想定していないのです。
そんな国に対して車を売ろうとしている会社が結構ありました。
現地にディーラーつくって日本で売ってる車を展示しています。
ベトナムは発展著しいので裕福層に車を売りたいのでしょう。
でも日本人とベトナム人は感覚が違うのでそう簡単に車が売れるとは思えません。
きっと数年後にはバイクでも車でもない、ベトナムにあった乗り物が発明されるでしょう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今まで先進国の企業は発展途上国に進出する際に、自国で売っている商品をそのまま売ったり、
値段を下げる為に劣化品にして売っていました。
ただそれでは途上国の市場には受け入れてもらえません。
ベトナムの車事情のように、受け入れる土壌が無いのです。
それゆえ先進国の企業は途上国への進出にことごとく失敗しました。
そして生まれたのが現地で現地のあった商品を開発しようという流れでした。
現地特有の事情などを甘味して、さらに安価だけど丈夫だったりチープな感じがしない。
そういう商品の開発へとシフトしました。
どんな商品が開発されたのかは↑の本をお読みください。
現在、途上国への進出というのは、現地で現地にあったものを生産する方へシフトしています。
一方、日本は?
リーマンショック以降、海外進出のことをグローバル化グローバル化と騒いでいますが、
未だに、日本で作った日本向けの商品が海外で売れると信じているようです。
途上国の裕福層が、日本のすばらしい商品を受け入れてくれると信じ切っているようです。
日本は時代遅れ。てかもう手遅れ。