若者の離職率が高いのは若者の責任?
「最近の若者は・・・」とか「これだからゆとり世代は・・・」とか
よく言われる言葉です。
その言葉の延長線上に
「最近の若い人は根性が無いからすぐに辞める」
って話も良く聞きます。
まるで若い人に全責任があり、若い人が悪いような言われ方です。
でもこれって本当にそうなのでしょうか。
まずどうして若い人が早期離職してしまうのか
若い人の言い分を私が代弁します。
一つは、情報過多の時代だからです。
今は企業の採用情報や待遇やら福利厚生やら、インターネットで検索するだけで大体見えてきます。
相対的に自分の立ち位置が分かりやすい時代になっています。
自分の給料やら待遇に不満が具体的に出やすい時代になっています。
同じ仕事するなら、少しでも給料が高い方が良いですよね。
我慢するよりも合理的な考え方で動いているんです。
もう一つは、親の背中を見ているからです。
今の20代30代の親世代はほとんど働き詰めでした。
そんな親から構ってもらえない子供時代、私たちは非常に寂しい思いをしていました。
そして働き出した今、思う訳です。
「自分の子供には寂しい思いをさせないようにしよう。」
ところが働き出してびっくりします。
だれも定時で上がろうとしないのです。
そして「このままじゃヤバいwwww」と感じて転職しちゃう訳です。
今バリバリで働いている世代は「家族のために」バリバリ働きますが
若い世代は「家族のために」早く帰りたがるのです。
今の若い人は若い人なりの価値観があるのです。
でも40代50代の働いている人たちとはちょっと価値観がズレているのです。
そして会社ではそのズレを猛烈に叩かれてしまいます。
しかも「我慢が足りない」とか「全然考えていない」とかそういう的外れな批判で。
反論は受け付けます。
若い人に責任があると思う方はご自由に反論ください。
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