システムを売る方だって効率化していく。
お土産、観光客向けのお菓子販売の商売をされている方と知り合いなのですが、
いろんな話を教えて頂けます。
商売の事、地元の政治、お店の歴史など。
特に印象に残っているのが
「うちは自社工場で作っているから他と比べて利益率が高い。他のお店は他所でつくってもらっているから利益率が低い。だからうちはやっていけてる。」
一般に商売を行う上で外注はよく使われる手法です。
外注をする事でリスクは低くなりますが利益率も減ってしまいます。
また柔軟な商品開発が行えないのも外注の特徴です。
土俵が変わってソフト業界。
現在、ソフトウェア業界はほとんどが外注外注外注・・・・
大手三者の日立、富士通、NECはいずれもソフトウェア専門の子会社を持ち、
受注した仕事はすべて子会社に振り分けています。
その結果、自社の利益分と子会社の利益分で、出来上がる製品は利益が大半を占める事になってしまいます。
大体20%〜30%ぐらいが利益率になるように価格設定しないと利益が出せません。
結果、出来上がる製品は割高なものとなってしまいます。
これってチャンスです。
ソフトウェアの技術は日進月歩で進化していて、何かサービスを作るのにコストがだんだんとかからなくなっているのです。
例えばRuby On Rails と呼ばれるフレームワークがあります。
こちらは簡単な掲示板システムであれば1分で開発できてしまうフレームワークです。
今、ネット上に溢れるサービスは徐々にRuby On Railsで作られるようになっています。
windows上で動くシステムであれば.NETFrameworkが有名です。
こちらもボタンの配置など、ソフトウェアの開発で最もめんどくさいGUIの設計が簡単にできるようになっています。
ソフトウェアの開発コストは徐々に下がっており、徐々に少人数でも開発できるようになっているのです。
そういえば自社開発でコストを下げていて注目を集める有名企業があります。
こちらの会社は自社でサービスを開発していて、
開発コストを抑えると同時に、お客さんからの意見や要望をすぐに反映できる体勢を作っています。
その結果、高い利益と高い満足度を集めています。
今後のネットサービスは、リクルートのような大きな会社が提案し、NTTデータに外注して・・・・って流れから
面白いアイディアを持った人が仲間を集めて自社で開発するという流れに変わって行くでしょう。
その方が効率的で、システムの修正も早く、利益率も高いから。
技術が効率化してるんだから、システムを売る方も効率化していかなきゃいけないって提言でした。
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