デフレの原因は本当に円高??
2012年12月の衆議院選挙の結果、自民党が政権を取り戻し安倍政権が発足しました。
そして安倍首相は就任早々に大きな問題に取り組み始めます。
デフレからの脱却です。
当時、デフレの原因は円高と言われていました。
・円高により海外からの輸入品の価格が下がる。
↓
・国内で作られたものが売れなくなる。
↓
・値下げする。
↓
・人件費が下がる
↓
・・・・・・
という理屈です。
だから円安にしてしまえばデフレから脱却して景気が回復する!!っていう乱暴な理屈がアベノミクスの本質な訳です。
ここで少し視点を変えて、インフレ/デフレがおこる原因について考えてみましょう。
インフレとは、お金の価値が下がること。
江戸時代からインフレは頻繁におこっていました。
原因は貨幣の質の低下、もしくは貨幣の増発でした。
一両小判に使われる金の量を減らした時にインフレしたり、
びた銭と呼ばれる偽物の貨幣が出回って本物のお金の価値が下がったりしました。
(びた銭は「びた一文出さない」の語源です)
最近だと北朝鮮が偽ドル札を偽造してアメリカをインフレに陥れようとしました。
(北朝鮮内で流通している貨幣もドルだったため、北朝鮮国内もインフレになりました。)
このようにお金の流通量が増えたり、お金の質が下がるとインフレはおこります。
デフレはインフレの逆。
つまり原因も逆になります。
デフレに陥った国って歴史上日本ぐらいしか見当たらないので、例はあげられませんが、
お金の流通量が減ったり、お金の価値が上がればデフレになります。
(ちなみにお金の価値が上がるということは金本位制ではないのであり得ません)
デフレの原因は、日本国内でお金の流通量が減っているから起こっていると考えるのが自然でしょう。
円高円安ってのはドルと円の力関係のようなものなのでデフレとは関係ありません。
じゃあなぜお金の流通量が減っているのか?
老人がお金を溜め込んでいるからです。
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