ポッセをつくろう
長野ソフトウェア技術者グループ(http://nseg.jp)というのがあります。
とっても面白い取り組みで、時代を先取りしてると感じました。
グローバル化が起こると、私たちの働き方や働く意識は大きく変わります。
今は企業に勤めるのが普通の世の中ですが、インターネットを通して仕事ができるようになると、
そもそも会社に出社する意義が失われます。
現に東日本大震災を機に在宅勤務というのも広がりつつあります。
もしくは出張続きで一体オフィスはどこにあるのか分からない人もいます。
メールやケータイ電話などで連絡が取りやすくなった事で、会社に出社する意義はどんどんと失われています。
会社に出社する意義が失われると、そもそも会社に属さない方が良いのではないかと考えるようになります。
会社に勤めるという事は、自分で稼いだお金を会社が吸い取ると言う事ですから、
フリーランスになり、自分で稼いだ方が収入は高くなります。
安定はしているが収入は低い会社勤めと
不安定だけど収入は高いフリーランスの二極化が進みます。
メールやケータイ電話といった通信ツールが広まる事でフリーで仕事しやすい環境が作られる結果、
フリーランスで働く人は今よりも多くなります。
しかしここで一つ問題があります。
人には何らかの組織に属したいという欲求があるのです。
フリーランスで働くということは、組織に属さないという事です。
収入の為に組織に属さない事を選んだのに、組織に属したいという欲求が発生し、
矛盾に陥ってしまいます。
またフリーで仕事をしているとどうしても技術的に遅れをとってしまったり、
視野が狭くなってしまったり、仕事の情報も仕入れにくくなります。
それを解決する為にポッセと呼ばれる集団ができるようになります。
ポッセとは、労働者のギルド的な存在で、情報交換の場にしたり、技術の共有の場になり得る所です。
同じようなスキルを持つ人が今は会社に集まっていますが、将来はポッセに集まるようになります。
そしてポッセに属する事で組織への帰属欲求も満たされます。
ポッセという概念はワークシフト(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833420163/nonbiriya21-22/ref=nosim/)
に書かれていて、先日のソーシャルブックリーディングでも
一番多かった感想が「俺もポッセを作りたい!」あるいは「ポッセがあるなら入ってみたい。」
ということでした。
同じような技術を持った人って意外と身の回りには居ないのでこういう感想がでてくるのでしょうね。
最初に書いた長野ソフトウェア技術者グループはまさにポッセではないでしょうか?
コンセプトに堂々と「長野のソフトウェア技術者グループです」と書かれています。
長野でも時代の最先端を行く人は居るのです!
ポッセができ始めた背景にはもちろんインターネットとかSNSといった
手軽に情報交換ができるツールの普及があります。
一昔前なら、同じようなスキルを持った人を集めるのがどれだけ大変だったでしょうか?
今ならtwitterですばらしいツイートをすれば一気に拡散します。
「ポッセ作ろうぜ」ってつぶやき続ければそのうちポッセを作れるようになります。
面白いのがインターネット場で交流すれば世界中の人を仲間にできるのに、
ポッセというのはインターネットは情報発信と仲間を募集する場にして
実際の交流はオフ会という形で行われるということです。
人と対面してコミュニケーションを取るという形は変わらないのですね。
ポッセは仕事のみならず趣味の世界でも広まっていくと思います。
趣味の情報の多くは雑誌などを通じて手に入れている人が多かったと思います。
しかし今はインターネットを通して情報を仕入れてる人も多いと思います。
私も趣味で将棋や写真をしていますが、
雑誌よりもはるかにネットで情報を仕入れる事が多いです。
これがもう少し進むとコミュニティが形成されはじめて
ポッセのような情報交換の場ができると思います。