敗因は高すぎる品質
造船業界では2014年問題というものがあります。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130825-00010003-bjournal-bus_all
要は2014年以降、まったく船の受注がなく仕事がなくなってしまうという問題です。
中国、韓国の造船業界が安値攻勢で日本の船の受注を奪ってしまったのです。
韓国と中国はどうして安値が実現できるのでしょうか。
答えは簡単。品質を落として製造しているから。
日本の出荷基準だとまず出荷できないレベルの船を製造しています。
中国、韓国製の船はメンテナンスをすると、その品質の低さからすぐに中国製、韓国製だとわかるそうです。
問題は日本の船の品質の高さにあるのではないでしょうか。
極端な話、船は沈まなければいいのですが、
安心、安全を売るために、日本の船は極端な品質を求めていて、
それが原因で価格が高くなっています。
良い品質ではなくて過剰品質です。
良い船を造ろうという気持ちはわかるのですが、
お客さんがそこまでの品質を求めていない場合、
高品質は却って弱点となります。
今、日本の造船業界が陥っている問題の原因は、過剰品質にあるのではないでしょうか。
- 作者: 福島武夫
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